10月29日(土)、地域デジタルデザイン思考演習のフィールドスタディーが、米沢市と蔵王山で行われました。本演習では、実地でのデータ収集・処理方法などの基礎を学び、地域課題の解決策をグループで検討し、提案することまでを学ぶことを目的としています。
米沢グループは、米沢市民バスの運行調査を実施しました。米沢市民バスは冬季に慢性的な遅延が発生することや、運賃体系、経路図、時刻表が利用者にわかりづらいなどの問題があり、この改善が課題とされています。
当日は、マイクロバスで山形大学を出発し、米沢駅に向かいました。バスでの移動中に理学部の脇教授から、調査の実施方法と注意点について説明がありました。現地では学生が2班に分かれ、循環南回り路線の“かねたん号“と、市街地循環路線の右回りと左回りの“ヨネザアド号”に乗車し、運行状況の調査を行いました。データ収集には、各自のスマートフォン(スマホ)を使いました。あらかじめインストールしておいたMatlab mobileのセンサーを利用し、移動中の加速度、方向、位置などを記録したほか、バス停ごとの乗降人数をカウントしてデータをクラウドへ登録し、バス停の周辺状況と位置情報をスマホで撮影・記録しました。一番最初に乗車するバスは、青いヨネザアド号の想定でしたが、実際には赤と緑を基調としたカラーリングのバスが到着し、ちょっと混乱する一幕も。また、スマホで複数のアプリを立ち上げると、センサー計測が止まってしまったり、バスが混んでいると乗降人数のカウントが難しかったりなどのトラブルもありましたが、チームワークでカバーして、無事データ収集ができたようです。今回取得されたデータは、今後の授業の中でデータ解析が行われる予定です。