【実施報告】7/11に『統計的機械学習のエッセンス』と『モンゴルの歴史・自然を空から見る:ドローンを用いた画像分析の可能性』をテーマとしたDSCaféを開催しました

2024年7月11日に開催されたデータサイエンスカフェ(DSCafé)は、2部構成で行われました。第1部では、山形大学の安田先生による「統計的機械学習のエッセンス」、第2部では、ロペス先生と中村先生による「モンゴルの歴史・自然を空から見る:ドローンを用いた画像解析の可能性」のご講演がありました。

第1部「統計的機械学習のエッセンス」

安田先生のご講演では、統計的機械学習について初学者向けにわかりやすくご解説いただきました。統計的機械学習は、確率モデルと機械学習を組み合わせたもので、確率・統計理論を基にデータサイエンスを行うための考え方です。講演では、AIの基本概念や確率論の基本事項の解説から始まり、統計的機械学習では入力データが一部欠損している場合でも予測可能であること、逆問題の解決における優位性などについて具体的な例を挙げて紹介されました。

第2部「モンゴルの歴史・自然を空から見る:ドローンを用いた画像解析の可能性」

第2部では、ロペス先生と中村先生が、モンゴルをフィールドに行ったドローンを用いた研究についてお話しされました。
ロペス先生は、モンゴルの森林に関する気候変動や山火事、農業などの影響を把握するためにドローンを用いた画像分析の手法を紹介されました。ドローンを用いた効率的な森林の調査を行う手法の確立に向け,日々研究が進められている様子を実際の画像を交えてご紹介いただきました。
中村先生は、清代に多数建てられたモンゴルの寺院に関する研究を発表されました。文献や地上での調査だけでは不明な点が多いことから、ドローンを用いて寺院の特徴や傾向を調査する手法をご紹介いただきました。ドローンでの撮影写真は,風化していく寺院の風景や記憶のアーカイブとしての役割のみならず、新たな構造や特徴の発見にも繋がっているそうです。

 

当日の参加者は、会場に11名、オンラインに27名、総勢38名でした。次回のDSCaféは7月19日に「配列データ」と「Kaggle」の2つをテーマに開催する予定です。皆様のご参加をお待ちしております。

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