山形大学データサイエンス教育研究センター(YUDS)は、2024年9月~10月に高大接続事業の一環として、山形県立鶴岡工業高校の「総合的な探究の時間」において、データサイエンス基礎講座を実施しました。この講座は、高校教員向けの事前研修を含む全6回のコースで構成されており、探究指導を担当される先生方に向けて、データ収集や可視化、さらにデータデザイン思考についてお話しさせていただきました。
今回は、1年生全員を対象に、各教室(5クラス)へオンライン配信するという新たな試みに挑戦しました。鶴岡工業高校の先生方のご協力のもと、山形大学小白川キャンパスから石川講師と脇教授がオンラインで講義を実施。スプレッドシートを活用した実データの可視化を学ぶ内容で、生徒たちはリアルなデータを使って視覚的に理解を深めることができました。
講座を通じて見えてきた課題の一つとして、受講生のスキルレベルにばらつきがある点が挙げられます。この課題に対応するため、スプレッドシート操作に関するオンデマンド教材を作成し、講座開始前に受講生に学習してもらうことで、スキルを均一化する方法を検討中です。
鶴岡工業高校の生徒さんは地域定着率が高いと伺っており、地域のデジタル人材育成に貢献できる取り組みを今後も進めていきたいと考えています。
(報告:奥野貴士)