和算書の図形認識に関する発表

9月4日(火)は、明治大学先端数理科学研究科の修士2年生の土橋君に和算書の図形認識に関する発表 でした。 画像認識に基づく和算図形問題への自動タグ付け 土橋君は、江戸時代の和算書に掲載されている図形問題に対する画像認識と自動タグ付けに着手しています。本研究は、和算資料のデータベースにおいて、資料中の図形問題の特徴に基づいた類似検索への寄与を目的としています。 発表では、画像認識を活用して問題中の図形(多角形や円)やその関係性(内接する/外接するなど)を表すタグ付けを行うプログラムを紹介しました。このプログラムでは、Hough変換と呼ばれる画像処理の特徴抽出法で得られた情報を基に図形を認識し、その接関係などから図形同士の関係性を判別しています。実例として、いくつかの図形問題に対してプログラムによるタグ付けを行ったところ、ある程度問題の特徴を掴めるようなタグを付与することができました。今後の課題は、図形問題に含まれる文字に関するタグ付け、およびタグ付けの結果に基づいた類似図形問題の抽出です。また、将来的には研究目的である図形問題の特徴に着目した資料の類似検索を、既存の和算資料データベースへ導入・活用できるような構想をまとめたいと考えています。 [su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?time_continue=5&v=HSZDLDeMRiY”]

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